【新唐人2014年5月5日】皆さん、こんばんは。4月30日、中国新疆ウイグル自治区の区都、ウルムチ市内の駅で爆発が起きました。国営メディアによると、3人が死亡、79人が負傷しましたが、実際の死傷者数は、なお確認が必要です。また、当局は事件の直後に、テロだと断定しました。
今回の爆発は、習近平国家主席による現地視察の最終日に起こったため、とりわけ大きな衝撃が走りました。本日は、この事件に迫りましょう。
4月30日夜7時10分頃、成都市を出発した列車がウルムチに到着し、改札口が混み合っていた時、突然爆発が起きました。
国営メディアは爆発の5時間後、「爆発と同時に、刀を持った人物が周りの市民に襲った」と伝えたほか、捜査の結果、爆発はテロ事件と断定されたと報道しました。
章天亮さん
「テロなら通常、犯行組織が声明を出して、政治要求を訴えます。しかし中国でテロが起きても、犯行声明は出ません。これは妙なことです」
今回の爆発は、昆明無差別襲撃事件から2カ月足らずで起きました。昆明の事件に関し、当局は新疆独立派の犯行と発表しました。しかし、ウイグル族の団体は、当局の報道規制に疑問を抱き、第三者に真相を調べてほしいと述べます。
世界ウイグル人大会 アリムさん
「国連か欧米の独立代表団に、昆明事件やウルムチ事件を調べていただきたい。調査によって、真犯人と犯行の動機を解明されます」
30日は習近平国家主席の新疆視察の最終日でした。厳戒態勢が敷かれていた現地で、爆発事件を起こせる犯人とは一体何者で、どのような背景があるのでしょうか。
章天亮さん
「国家主席の反対派は事件を喜ぶでしょう。大陸の情勢は今 微妙です。習近平は周永康事件の全容を公表していません。また徐才厚、郭伯雄が拘束された噂もあります。江沢民派はパニックでしょう。このような事件を望んでいるかもしれません。この観点からも注目できます」
爆発の後、大勢の武装警察官が現場に入りました。当局による新疆への強圧政策がさらにエスカレートし、より多くのウイグル族と漢民族が当局の暴政に反抗する中で犠牲になるのをウイグル族の団体は恐れています。
世界ウイグル人大会 アリムさん
「問題の解決法は平和的な対話であり、暴力と恐怖ではありません」
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/05/01/a1106734.html(中国語)
(翻訳/河合 ナレーター/佐藤 映像編集/工)